【タイプ別】高齢者向け住宅の種類と特徴|老人ホーム・サ高住・介護ハウスを比較

住宅・住環境
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「そろそろ、これからの住まいについて考え始めたいな…」
「老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅って聞くけど、何が違うの?」
「自分たちに合った住まいは、一体どれなんだろう?」

人生100年時代を迎え、シニア期の暮らし方はますます多様化しています。それに伴い、高齢者向けの住まいの選択肢も、様々なタイプの施設や住宅が登場し、どれを選べば良いのか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。

高齢期の住まい選びは、これからの人生の質そのものを大きく左右する、非常に重要な決断です。

この記事では、高齢期の住まいを検討されている方のために、代表的な選択肢である「老人ホーム」「サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)」、そして今、新しい選択肢として注目されている「介護ハウス」という3つのタイプに焦点を当て、それぞれの特徴、費用、受けられるサービス、そしてどのような方に向いているのかを、分かりやすく徹底的に比較・解説します。

さらに、私たち株式会社アイデアがご提案する「C’ZB(シーズビー)シニアリビング」が、この「介護ハウス」の代表として、皆様の暮らしにどのような新しい価値を提供できるのかも詳しくご紹介します。

「あなたに、そしてあなたの大切なご家族に、本当に最適な住まいとは何か?」
その答えを見つけるためのガイドとして、ぜひ最後までお役立てください。

なぜ「住まい選び」が重要?~自分らしい老後を送るために~

若い頃と同じ家に住み続けることが、必ずしも幸せとは限りません。年齢を重ねるにつれて、私たちの身体や生活、家族の形は変化していきます。その変化に合わせて住まいを見直すことは、自分らしい老後を送るために不可欠です。

  • ライフステージの変化:子どもの独立、退職、配偶者との別れなど、家族構成や社会的役割が変わります。
  • 身体機能の変化:階段の上り下りや広い家の管理が負担になったり、将来的な介護への備えが必要になったりします。
  • QOL(生活の質)との直結:住まいは、単に寝起きする場所ではありません。日々の活動の拠点であり、心の安らぎを得る場所であり、社会とのつながりを保つ場所です。住まい選びは、生活の質そのものに直結します。

選択を誤ると、「こんなはずじゃなかった」という後悔や、経済的・精神的な負担を抱え続けることにもなりかねません。だからこそ、「自分はどこで、誰と、どのように暮らしたいのか」という原点に立ち返り、様々な選択肢を正しく理解し、比較検討することが重要なのです。

【選択肢1】施設サービスが充実「老人ホーム」の特徴と比較

「老人ホーム」と一括りに言っても、その種類は様々です。ここでは、代表的な「介護付き有料老人ホーム」「住宅型有料老人ホーム」、そして公的な施設である「特別養護老人ホーム(特養)」について解説します。

介護付き有料老人ホーム

特徴

食事や掃除などの生活支援サービスに加え、施設のスタッフ(介護職員)が24時間体制で常駐し、入浴や排泄、食事介助といった介護保険サービスを直接提供してくれるのが最大の特徴です。多くの場合、「終身利用」が可能で、看取りまで対応してくれる施設も多く、一度入居すれば介護度が上がっても住み続けられるという安心感があります。


向いている人

すでに手厚い介護が必要な方(要介護度が高い方)、常に誰かがそばにいてくれる安心感を求める方、将来の介護度が上がることに強い不安を感じている方。


費用

  • 初期費用(入居一時金):0円(月額費用に上乗せ)のところから、数千万円、場合によっては1億円を超える施設まで、価格帯は非常に幅広いです。
  • 月額利用料:家賃相当額、管理費、食費、上乗せ介護費などを含み、おおよそ15万円~40万円以上が目安。これに、介護保険サービスの自己負担分(1~3割)などが加わります。

メリット

介護サービスが施設内で完結するため、介護度が重くなっても住み替えの心配が少ない。看護師が日中常駐している施設も多く、医療的なケアにも対応しやすい。レクリエーションやイベントが豊富。


デメリット

費用が高額になりやすい。集団生活のため、施設の定める日課やルールに従う必要がある。プライバシーの制約を感じることがある。


住宅型有料老人ホーム

特徴

食事の提供や見守り、緊急時対応などの生活支援サービスが中心の施設です。介護が必要になった場合は、入居者自身が外部の訪問介護やデイサービスなどの在宅介護サービス事業者と個別に契約して利用します。施設内に訪問介護事業所が併設されている場合も多くあります。


向いている人

現在は自立している、あるいは要介護度が低いが、将来に備えたい方。アクティブに活動し、レクリエーションなどを楽しみたい方。


費用

  • 初期費用(入居一時金):介護付きと同様、0円から数千万円まで様々です。
  • 月額利用料:家賃相当額、管理費、食費などで、介護付きよりはやや安価な傾向。これに、利用した分だけの外部介護サービスの自己負担額が上乗せされます。

メリット

介護付きに比べて生活の自由度が高い傾向がある。必要な介護サービスを自分で選べる。レクリエーションが充実している施設が多い。


デメリット

介護度が上がり、利用する外部介護サービスの量が増えると、月々の費用が想定以上に高額になる可能性がある。また、介護保険の区分支給限度基準額を超えた分は全額自己負担となる。重度化した場合に、住み続けられなくなるリスクがある。


特別養護老人ホーム(特養)

特徴

地方公共団体や社会福祉法人が運営する公的な介護保険施設です。入居条件は、原則として要介護3以上の方に限られます。比較的低価格で、手厚い介護を受けながら終身にわたって利用できるのが大きな魅力です。


向いている人

常に介護が必要な状態(要介護度が高い)で、経済的な負担をできる限り抑えたい方。


費用

  • 初期費用(入居一時金):不要です。
  • 月額利用料:居住費、食費、介護保険サービスの自己負担分などを合わせて、おおよそ10万円~15万円程度が目安(所得や部屋のタイプによる)。

メリット

費用が民間施設に比べて格段に安い。看取りまで対応してくれる施設がほとんどで、終の棲家としての安心感が非常に高い。


デメリット

費用が安い分、人気が非常に高く、全国的に入居待機者が非常に多いのが最大の課題。申し込みをしても、すぐに入居できるとは限りません。多床室(相部屋)の場合もあり、プライバシーの確保が難しいケースもあります。


【選択肢2】自由度の高さが魅力「サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)」

次に、近年急速に数が増えている「サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)」について見ていきましょう。

サ高住の特徴

特徴

サ高住は、あくまで「賃貸住宅」という位置づけです。バリアフリー構造の住宅に、「安否確認サービス」と「生活相談サービス」の提供が義務付けられているのが大きな特徴です。老人ホームのような厳格なルールは少なく、比較的自由な暮らしができます。介護が必要になった場合は、住宅型有料老人ホームと同様に、外部の訪問介護やデイサービスなどを自分で選んで利用します。


向いている人

現在は元気で自立した生活が送れるが、将来のために見守りのある環境に住みたい方。プライバシーを重視し、自分のペースで自由に生活したい方。


費用

  • 初期費用:一般的な賃貸住宅と同様に、敷金(家賃の数ヶ月分)が必要な場合が多いです。礼金や更新料は不要です。
  • 月額利用料:家賃、共益費、基本サービス費(安否確認・生活相談)などを合わせて、おおよそ10万円~30万円程度が目安。これに、食費(希望者のみ)や、利用した分の外部介護サービスの自己負担額が加わります。

メリット

外出や外泊、家族や友人の訪問などが原則として自由で、プライバシーが確保しやすい。自宅と同じように、好きな時間に好きなことができる。


デメリット

介護スタッフが24時間常駐しているとは限らない。介護サービスは外部事業者との契約になるため、介護度が上がると費用負担が増大する可能性がある。また、医療依存度や認知症の症状が重くなった場合に、退去を求められることもあり得ます。


【選択肢3】究極のプライベート空間「介護ハウス」という新しい形

「施設での集団生活は気詰まりだし、サ高住も結局は賃貸。自分たちの『家』で、自由に、そして家族の近くで暮らしたい…」そんな想いに応える、全く新しい選択肢が、私たち株式会社アイデアがご提案する「介護ハウス」、すなわち「C’ZB(シーズビー)シニアリビング」です。

介護ハウス(C’ZB シニアリビング)の特徴

特徴

自宅の庭や空き地などの敷地内に設置する、介護に特化して設計された、独立したコンパクトな「マイホーム」です。建物は「所有」するものとなり、バリアフリー設計や必要な介護設備を自由に組み込むことができます。介護が必要な場合は、サ高住などと同様に、外部の訪問介護やデイサービスを利用します。


向いている人

住み慣れた土地や家を離れたくない方。家族のすぐそばにいる安心感と、自分たちだけのプライベートな空間の両方を求める方。自分のペースで、誰にも気兼ねなく自由に生活したい方。施設の月額利用料などの継続的な費用負担を抑えたい方。


費用

  • 初期費用:ハウス本体の価格と設置工事費などで、数百万円から。仕様や大きさによって変動します。建て替えや住み替えに比べて、初期費用を大幅に抑えられる可能性があります。
  • 月々の費用:施設の月額利用料のようなものはかかりません。かかるのは、ご自身の光熱費と、利用した分の外部介護サービスの自己負担額のみです。

メリット

  • 究極のプライバシーと自由度:完全に独立した自分たちの家なので、生活の自由度は最も高く、プライバシーが完全に守られます。
  • 家族との理想的な「程よい距離感」:敷地内にいるため、何かあれば家族がすぐに駆けつけられるという絶対的な安心感と、お互いの生活を尊重できるプライベート空間を両立できます。
  • 経済的負担の大幅な軽減:高額な入居一時金や、毎月十数万円~数十万円かかり続ける施設の月額利用料が不要です。長期的には、最も経済的な選択肢となる可能性が高いです。
  • 住み慣れた環境での生活継続:地域コミュニティや人間関係、かかりつけ医などを変える必要がありません。
  • モバイル建築ならではの将来性・柔軟性:将来的に不要になった場合、撤去して庭を元に戻したり、移設したり、あるいは趣味の部屋として再利用したり、売却したりといった、他の選択肢にはない圧倒的な柔軟性があります。

デメリット

  • 設置するための土地(庭などのスペース)が必要です。
  • 施設のようにスタッフが24時間常駐しているわけではありません(ただし、家族がすぐそばにいるという安心感があります)。
  • 食事や身の回りの家事は、自分で行うか、訪問介護などの外部サービスを利用する必要があります。

【徹底比較】あなたに合うのはどのタイプ?~一覧表で見る違い~

ここまでご紹介した各タイプの住まいの違いを、一覧表にまとめました。ご自身が何を重視するのかを考えながらご覧ください。

介護付き有料住宅型有料特養サ高住介護ハウス(C’ZB)
住まいの形態施設(利用権)施設(利用権)施設(利用権)賃貸住宅戸建て住宅(所有)
主な入居条件自立~要介護5自立~要介護原則 要介護3以上自立~要支援・軽度制限なし(土地が必要)
初期費用高い(0~数千万)様々(0~数千万)なし比較的安い(敷金)中程度(数百万円~)
月額費用高い(15~40万以上)中~高い(+介護費)安い(10~15万)中程度(+介護費)安い(光熱費+介護費)
介護サービス施設が提供(24h)外部サービス利用施設が提供(24h)外部サービス利用外部サービス利用
生活の自由度低い(施設ルール)比較的高い低い(施設ルール)高い(賃貸)最も高い(マイホーム)
プライバシー個室だが制限あり比較的確保相部屋の可能性確保されやすい完全に確保
将来性・柔軟性住み替え不要重度化で住替リスク住み替え不要重度化で住替リスク移設・撤去・売却可

後悔しない住まい選びのための【5つのステップ】

多様な選択肢の中から、ご自身に最適な住まいを選ぶためには、以下のステップで検討を進めることをお勧めします。

  • Step1
    自分(たち)の希望を整理する

    「何を一番大切にしたいのか?」を明確にしましょう。
    例:自由な生活、手厚い介護、家族との距離、費用など。

  • Step2
    心身の状態と必要な介護レベルを把握する

    現在の健康状態や要介護度、将来予測される医療・介護ニーズを客観的に把握します。

  • Step3
    予算を明確にする

    初期費用としていくら準備できるか、月々いくらまでなら支払えるかを具体的に計算しましょう。

  • Step4
    情報を集め、複数の選択肢を比較検討する

    パンフレットを取り寄せたり、インターネットで調べたりして、この記事の比較表のように、様々な角度から選択肢を比較します。

  • Step5
    必ず見学・体験し、自分の目で確かめる

    最も重要なステップです。施設の雰囲気、スタッフの対応、入居者の表情、食事の味など、資料だけでは分からないことを自分の五感で確かめましょう。

多様な選択肢から「自分らしい終の棲家」を見つけよう

高齢期の住まい選びに、「誰にとってもこれが一番」という唯一の正解はありません。大切なのは、それぞれの住まいの特徴を正しく理解し、ご自身の価値観、健康状態、経済状況に最も合ったものを、ご家族とよく話し合って選ぶことです。

老人ホームやサ高住が、いわば「介護や生活支援のサービスを買う」住まいであるのに対し、私たち株式会社アイデアがご提案する「介護ハウス(C’ZB シニアリビング)」は、あくまで「自分たちの暮らしを、自分たちの家で続ける」ための住まいです。それは、自由と安心、そして経済性を高いレベルで両立する、これからの時代の新しい選択肢に他なりません。

じっくりと比較検討し、心から納得できる「終の棲家」を見つけることで、これからの人生はより一層、豊かで輝きに満ちたものになるはずです。

株式会社アイデアは、その大切な住まい選びを、専門家として全力でサポートさせていただきます。


株式会社アイデア

C’ZB(シーズビー)シニアリビング

本社:〒259-0132 神奈川県足柄上郡中井町藤沢10-11

展示場:〒259-0121 神奈川県足柄上郡中井町井ノ口1926−4

お電話でのお問い合わせ:0120-848-873(フリーダイヤル)

サービスサイト:https://www.czb.jp/order-made/senior-living/

高齢者向け住宅のご比較・ご検討、お気軽にご相談ください。